ずっと応援してくれているファンの皆さんへ感謝の気持ちを込めて「I LOVE YOU」にしたと書きましたが、何故かそれだけじゃないような気がしてならなかったのです。
勿論考えつくいろんな意味も含まれていますけど・・・。
竹内まりやさんが「五線紙」をレコーディングしていた時から気になっていた言葉があり、数年後に松本隆さんと軽井沢で合宿をした際になんとなく尋ねたことがありました。
「旧い(フルイ)仲間もやってくるさという設定は何歳くらいなんですか?」
いかにも理数系らしいバカバカしい質問である。なんともはや恥ずかしい。
小僧の質問に天才は呆れて答えもしなかったかな。(表情はなんとなく覚えているけど)
とにかくその「旧い仲間」という時間の感覚がなじめなかったのでした。
しかし、こうして25周年記念バージョンともなるとしっかりと意味を含んでくるもので、「将来、歳をとっても歌える作品を創ろう」と最初に言ってくれた松本さんの言葉は本当に奥が深いです。
それにしても2007 with Mariya バージョンは本当におすすめです。是非じっくりと聴いて下さい。
16日に行われたSTB139クリスマスライブでは、「MANHATTAN」の演奏を1984年の日本青年館スタイルで再現してみようかとバックスクリーンにNY摩天楼の映像を流してもらいました。
本当の事を言うと、存在さえも忘れていたこのビデオを始めてみた時に、最後に映し出されるWTCビルの姿を見て胸が締め付けられとても悲しくなってしまったのです。これを収録するべきかと随分悩みましたが、たくさんの素晴らしい思い出とともに強く前向きに生きていこうと心に感じる事が出来たので収録を決断しました。
時間が経ち、製品になって見てみると、案の定あのショックがぶり返したようでしたが、呆然とテレビ画面をみていたら気が付くと「I LOVE YOU」の文字が浮かんでいました。思わすハッと我に返り救われる思いがしました。最後はこういう意味だったのかと神様に心から感謝したのでした。