さあいよいよ「五線紙」のメイン・ボーカルです。
佐橋佳幸さんのギターをレコーディングしているときにはまだボーカルRec.のためのスタジオを捜していたのでした。
いくつか当っていたのですが、竹内まりやさんと佐橋さん両者から別々に同じ名前を推薦されたのでこれはもうそこしかないねと言う事になったのです。
もちろん最高に有名なエンジニアの一人でもあり、由緒あるスタジオでもあるのです。
もともとは僕らの音楽の出発点とでもいうべき「はっぴぃえんど」の音が録音された場所なのですから。(細かい事は置いといて)
そして、そのスタジオももうすぐ閉じられようとしていると聞いては居ても立ってもいられなくなったのでした。
録音とミックスをお願いしたチーフエンジニア飯尾芳史氏とはデビュー前のアルファスタジオの話題で随分と盛り上がってしまいました。
気分もほぐれ、久しぶりの歌入れ開始です。
うれしい緊張感がありました。
この曲は身体に染み込んでいるので何も考えずに自然に歌うのが良いのです。
ボーカルのディレクションには昔から信頼しきっている牧村憲一氏が忙しい時間を割いて駆けつけてくれました。
あとは佐橋さんのギターを感じながら歌うだけです。
僕が歌いだすと牧村氏はポイントだけアドバイスを与え、エンジンが温まり、技に走り出す前にサッと録り終えてしまいます。
さすがに的確です。
ポップスを知り尽くしている阿吽の呼吸とでもいうのでしょうか、とにかく良いのです。
誰かにボーカル録音を任せるなんて1stアルバム「Hold Me Tight」以来だった。
これも25周年企画ということですね。
さあ、続いては竹内まりや様とのコーラスだね。